コラム column

コーディングを学び始めたころ、「この書き方で合ってるのかな…?」とずっと不安を感じていました。
HTMLやCSSを書いていても、動くことは動く。でも「このクラスの付け方って適切?」「もっと良い書き方があるのかも?」といった細かい疑問がモヤモヤと残ってしまう。
自己流になっていく怖さ
独学で進めていると、コードの正しさを確認する手段が限られていて、どうしても「自己流」に偏ってしまいがちです。
最初は教材通りにやっていても、次第に「なんとなくこうすれば動くから」と書いてしまうように…。
見えてきた選択肢:「コードチェックの外注」
そこで最近になって考え始めたのが「コードチェックの外注」でした。
つまり、現場経験のある人に自分のコードをレビューしてもらうという選択肢。
正直、最初はちょっと怖かったです。自分のコードを見せるなんて恥ずかしいし、ダメ出しされるのって勇気がいります。
実際は思っていたよりハードルは低かった
でも調べてみると、クラウドソーシングやココナラなどで、リーズナブルな価格(1,000〜3,000円くらい)でレビューをしてくれる方が意外と多いことに気づきました。
「レビュー受付中」といった形でフリーランスの方が出品しているのをよく見かけます。
レビューの内容も、コードの可読性、構造のクセ、命名の工夫など、具体的で学びが多いという声が多いです。
外注する前にやっておきたい準備
実際に外注する前に、これは準備しておいた方がいいなと思ったのが以下の点です:
- ZIPでコード一式をまとめる
- 見てほしいポイントを明確に伝える(例:HTML構造、命名、レスポンシブ対応)
- 制作の目的を簡単に説明(例:ポートフォリオ用/模写練習 など)
これらを用意することで、レビューする側も状況がつかみやすくなるし、自分自身の頭の中も整理できます。
「自信がないからこそ、頼ってみる」が正解かも
結局、「自信がないから依頼できない」じゃなくて、「自信がない今だからこそ、プロの意見をもらう」という方が、結果的に成長スピードが早くなる気がしています。
まだ私は外注をしたばかりというわけではないんですが、今まさに「やってみよう」と思えてきたところ。
もし、この記事を読んでくれた誰かが同じような不安を感じていたら、「一歩踏み出してみると、意外といいかもよ」と伝えたいです。

気づけばfunctions.phpがカオスに
WordPressでオリジナルテーマを作っていると、だんだんfunctions.php
が膨れ上がってくる、という現象に悩まされるようになりました。
最初は軽い気持ちで数行書いただけのファイルだったのに、カスタム投稿タイプを追加したり、タクソノミーを登録したり、管理画面を少しカスタマイズしたり…といろいろ手を入れているうちに、気がつけば数百行に。
修正したい時に「あれ、どこだっけ?」問題
もちろん、それでも動作はするんですが、いざ修正や調整をしたくなったときに「あれ?あのコードどこに書いたっけ…?」と探す時間がどんどん増えていく。
これはちょっと効率悪いなと感じて、最近やっと整理に手をつけ始めました。
まずはグループ分け→その後ファイル分割
最初にやったのは、functions.phpの中身を「機能ごと」にグループ分けすること。
具体的には、以下のような単位でコメントをつけて区切りました。
- カスタム投稿タイプの定義
- タクソノミーの追加
- 管理画面の変更
- ウィジェットやメニューの登録
- ショートコードの処理
これだけでもかなり見やすくなります。
そのうえで「これは独立してもよさそうだな」と思った部分から、順次ファイルを分割していきました。
require_once get_template_directory() . '/functions/custom-post-type.php';
require_once get_template_directory() . '/functions/admin.php';
見やすくなるだけで作業効率が全然違う
この方式だと、後から「投稿タイプを増やしたい」と思った時に、そのファイルだけを見れば済むので本当に便利です。
注意点としては以下の2つ。
- ファイルの文字コードは UTF-8(BOMなし)
- 各ファイルの先頭には必ず
<?php
を書く
これさえ守れば、特にトラブルもなく分割できます。
結論:整理するだけで精神的にもラクになる
最近は「このテーマ、どこを修正すればいいかすぐ分かるな〜」と感じるようになって、やっぱり整理してよかったなと実感しています。
人に渡す機会がある場合はもちろん、自分だけで管理するテーマでも、スッキリしているだけで精神的にラクです。

最近、Web制作の現場でもよく名前を聞くようになった「STUDIO」。
デザインから公開までノーコードで完結できる便利なツールですが、「実際どこまで使えるの?」と気になっている方も多いんじゃないでしょうか。
今回は、フリーランスWebコーダーとしてSTUDIOを使ってきた経験から、STUDIOが“使える場面”と“ちょっと限界を感じた場面”について、リアルな感想をまとめてみました。
STUDIOの「使える」と思ったポイント
1. デザインの自由度が高い!
STUDIOはFigmaみたいな操作感で、かなり自由にデザインできます。ブロック単位じゃなくて、好きな位置に要素を置けるので、細かいレイアウト調整もしやすい。
実際、デザイナーさんとのやりとりもスムーズで、コーディング不要でもそれなりに整ったページが作れます。
2. 公開までがめちゃくちゃ早い
サーバー契約とかWordPressのインストール作業がいらないので、「作ったらすぐ公開できる」のは本当に楽です。特に、短納期でサクッと仕上げたいLPなんかには相性抜群でした。
3. クライアントとのやり取りがラク
STUDIOにはコメント機能があって、クライアントからのフィードバックもSTUDIO上で完結できます。
Googleドキュメント感覚で修正依頼が来るので、非エンジニアのクライアントとも円滑に進められました。
ここはちょっとキビしい…と感じたポイント
1. カスタマイズには限界がある
やっぱりコードを直接書けないのがSTUDIOの特徴でもあり、制限でもあります。
「この部分だけ動きを加えたい」「条件分岐で表示を切り替えたい」みたいな、細かいカスタマイズは難しいですね。
WordPressみたいに柔軟にいろいろできるわけではないので、案件によっては不向きなことも。
2. SEOの細かい設定は弱め
基本的なSEO設定(タイトル・ディスクリプション)はできますが、構造化データを入れたり、metaタグを細かく制御したりっていうのは難しいです。
ガッツリSEO対策したいブログやメディア系のサイトだと、ちょっと物足りないかもしれません。
3. チーム開発や履歴管理には不向き
Gitみたいなバージョン管理機能がないので、複数人で編集したり、過去の状態に戻したりっていうのが難しいです。
ある程度規模のある開発や、ちゃんと履歴を管理したい案件では、やっぱりコードベースの環境の方が安心。
STUDIOが向いている案件って?
個人的に「これはSTUDIO向きだな〜」と思ったのはこんな案件です:
- LPやキャンペーンサイトなど、短納期&シンプル構成のもの
- 小規模なコーポレートサイト
- 動きや機能より、デザインや見た目が重視されるページ
- 「更新はほぼしない」「たまにテキスト直す程度」な運用スタイルのサイト
結論:STUDIOは“選択肢の一つ”としてアリ!
STUDIOは何でもできるわけじゃないけど、使いどころを見極めればめちゃくちゃ頼れるツールです。
「わざわざコーディングしなくても、STUDIOで十分じゃん」って思える案件は確実にあるし、クライアント側からしても扱いやすいケースが多いです。
大事なのは、「どんな案件に向いてるか/向いてないか」を把握しておくこと。
私も今では、STUDIOとWordPressを案件ごとに使い分けることで、提案の幅が広がったな〜と実感しています。

こんにちは。なつみです。
先日、新規のお得意先様から「なぜrem
を使うのか? 絶対にpx
の方が良い」と力説されました。
rem
派の私としては、確かにrem
の方がコーディングしやすいと感じているのですが、うまく説明することができませんでした。
自分が使っている技術について、納得して説明できないのは良くないと思い、それぞれのメリット・デメリットを徹底的に調べて考えてみることにしました。
px
派の主張
「px
の最大の強みは正確さです。ピクセルは画面上での物理的な単位だから、px
で指定すれば、常にその通りのサイズで表示される。これにより、デザインの一貫性が保てるし、意図した通りのレイアウトが崩れることがない。」
rem
派の反論
「でもその正確さが問題になることもあるよね。特に、ユーザーのブラウザ設定やデバイスが多様な現代では、固定されたピクセルサイズだとズームや異なる解像度に適応できない。一方でrem
なら、ルートフォントサイズを基準にしているから、ユーザーがフォントサイズを変更したり、異なるデバイスで表示しても、自然に調整されてレスポンシブなデザインが可能なんだ。」
px
派の反論
「確かにレスポンシブデザインは重要だけど、ピクセルでレイアウトを決めた方が、厳密なデザインコントロールができるんだ。例えば、ピクセルベースでデザインされたコンポーネントをそのまま再現する場合、rem
だと相対的なサイズ計算が絡んできて、思い通りの見た目にならないことがある。デザインがシビアなプロジェクトでは、正確さを求めるpx
の方が有利だ。」
rem
派の反論
「でも、その厳密さが逆に面倒になる場合も多いよ。たとえば、大規模なプロジェクトでメンテナンスを考えると、px
で一つ一つの要素を調整するのは手間がかかるし、すべての画面サイズで同じ見た目を保とうとすると、メディアクエリを使ってデバイスごとに設定し直さなきゃいけない。rem
なら、ルートのフォントサイズを一つ変えるだけで、一貫して全体が調整できる。」
px
派の再反論
「メンテナンス性は認めるけど、パフォーマンス面ではpx
が勝ってると思うよ。ブラウザはピクセルで指定された要素をそのまま描画するから、相対的な計算が不要で、レンダリングが速い。小さな違いに見えるけど、特に大規模なページやリッチなデザインが求められるプロジェクトでは、この違いが効いてくる。」
rem
派の反論
「それって本当に体感できるレベルなのかな?現代のブラウザは、相対的な単位の計算も非常に高速だから、rem
を使ってもパフォーマンスが問題になることはほとんどないよ。それに、将来的なアップデートやデバイスの進化に対応できる柔軟性を考えると、rem
の方が長期的なパフォーマンスの最適化になると思う。例えば新しいデバイスが登場した時、px
で固定されたデザインだとすぐに古くなってしまう可能性があるけど、rem
なら適応できる。」
px
派の再反論
「rem
が未来のデバイスに対応できるとしても、今デザイナーが求める厳密なサイズを提供できるのはpx
なんだ。デザイナーと開発者の間で、ピクセル単位で正確に再現することが求められている場合、px
を使わないと話にならないこともある。例えば、ピクセルごとのデザインガイドラインがある場合、相対的なrem
だと誤差が出る。」
rem
派の最終反論
「その通りかもしれないけど、全てのプロジェクトがそのような厳密さを必要としているわけじゃないし、現代のウェブ開発ではユーザー体験が最優先。ユーザーのブラウザやデバイス設定を尊重して、柔軟に対応する方が、結果的に多くのユーザーにとって使いやすいウェブサイトになる。アクセスするデバイスや画面サイズが多様化している今、rem
のような相対単位の方が、全体の柔軟性やアクセシビリティを向上させると思うんだ。」
px
派とrem
派、それぞれの主張には正当な理由があります。
px
は正確さと厳密なデザインコントロール、パフォーマンスを重視する一方、rem
は柔軟性、メンテナンス性、レスポンシブデザインの対応力に優れています。
プロジェクトの要件やユーザーの体験を考慮し、適切なバランスで使い分けることが理想的なのかもしれません。