STUDIOって本当に使える?ノーコードの可能性と限界

2025/05/08
STUDIOって本当に使える?ノーコードの可能性と限界

最近、Web制作の現場でもよく名前を聞くようになった「STUDIO」。
デザインから公開までノーコードで完結できる便利なツールですが、「実際どこまで使えるの?」と気になっている方も多いんじゃないでしょうか。

今回は、フリーランスWebコーダーとしてSTUDIOを使ってきた経験から、STUDIOが“使える場面”と“ちょっと限界を感じた場面”について、リアルな感想をまとめてみました。

STUDIOの「使える」と思ったポイント

1. デザインの自由度が高い!

STUDIOはFigmaみたいな操作感で、かなり自由にデザインできます。ブロック単位じゃなくて、好きな位置に要素を置けるので、細かいレイアウト調整もしやすい。
実際、デザイナーさんとのやりとりもスムーズで、コーディング不要でもそれなりに整ったページが作れます。

2. 公開までがめちゃくちゃ早い

サーバー契約とかWordPressのインストール作業がいらないので、「作ったらすぐ公開できる」のは本当に楽です。特に、短納期でサクッと仕上げたいLPなんかには相性抜群でした。

3. クライアントとのやり取りがラク

STUDIOにはコメント機能があって、クライアントからのフィードバックもSTUDIO上で完結できます。
Googleドキュメント感覚で修正依頼が来るので、非エンジニアのクライアントとも円滑に進められました。

ここはちょっとキビしい…と感じたポイント

1. カスタマイズには限界がある

やっぱりコードを直接書けないのがSTUDIOの特徴でもあり、制限でもあります。
「この部分だけ動きを加えたい」「条件分岐で表示を切り替えたい」みたいな、細かいカスタマイズは難しいですね。
WordPressみたいに柔軟にいろいろできるわけではないので、案件によっては不向きなことも。

2. SEOの細かい設定は弱め

基本的なSEO設定(タイトル・ディスクリプション)はできますが、構造化データを入れたり、metaタグを細かく制御したりっていうのは難しいです。
ガッツリSEO対策したいブログやメディア系のサイトだと、ちょっと物足りないかもしれません。

3. チーム開発や履歴管理には不向き

Gitみたいなバージョン管理機能がないので、複数人で編集したり、過去の状態に戻したりっていうのが難しいです。
ある程度規模のある開発や、ちゃんと履歴を管理したい案件では、やっぱりコードベースの環境の方が安心。

STUDIOが向いている案件って?

個人的に「これはSTUDIO向きだな〜」と思ったのはこんな案件です:

  • LPやキャンペーンサイトなど、短納期&シンプル構成のもの
  • 小規模なコーポレートサイト
  • 動きや機能より、デザインや見た目が重視されるページ
  • 「更新はほぼしない」「たまにテキスト直す程度」な運用スタイルのサイト

結論:STUDIOは“選択肢の一つ”としてアリ!

STUDIOは何でもできるわけじゃないけど、使いどころを見極めればめちゃくちゃ頼れるツールです。
「わざわざコーディングしなくても、STUDIOで十分じゃん」って思える案件は確実にあるし、クライアント側からしても扱いやすいケースが多いです。

大事なのは、「どんな案件に向いてるか/向いてないか」を把握しておくこと。
私も今では、STUDIOとWordPressを案件ごとに使い分けることで、提案の幅が広がったな〜と実感しています。