STUDIOって本当に使える?ノーコードの可能性と限界

最近、Web制作の現場でもよく名前を聞くようになった「STUDIO」。
デザインから公開までノーコードで完結できる便利なツールですが、「実際どこまで使えるの?」と気になっている方も多いんじゃないでしょうか。
今回は、フリーランスWebコーダーとしてSTUDIOを使ってきた経験から、STUDIOが“使える場面”と“ちょっと限界を感じた場面”について、リアルな感想をまとめてみました。
STUDIOの「使える」と思ったポイント
1. デザインの自由度が高い!
STUDIOはFigmaみたいな操作感で、かなり自由にデザインできます。ブロック単位じゃなくて、好きな位置に要素を置けるので、細かいレイアウト調整もしやすい。
実際、デザイナーさんとのやりとりもスムーズで、コーディング不要でもそれなりに整ったページが作れます。
2. 公開までがめちゃくちゃ早い
サーバー契約とかWordPressのインストール作業がいらないので、「作ったらすぐ公開できる」のは本当に楽です。特に、短納期でサクッと仕上げたいLPなんかには相性抜群でした。
3. クライアントとのやり取りがラク
STUDIOにはコメント機能があって、クライアントからのフィードバックもSTUDIO上で完結できます。
Googleドキュメント感覚で修正依頼が来るので、非エンジニアのクライアントとも円滑に進められました。
ここはちょっとキビしい…と感じたポイント
1. カスタマイズには限界がある
やっぱりコードを直接書けないのがSTUDIOの特徴でもあり、制限でもあります。
「この部分だけ動きを加えたい」「条件分岐で表示を切り替えたい」みたいな、細かいカスタマイズは難しいですね。
WordPressみたいに柔軟にいろいろできるわけではないので、案件によっては不向きなことも。
2. SEOの細かい設定は弱め
基本的なSEO設定(タイトル・ディスクリプション)はできますが、構造化データを入れたり、metaタグを細かく制御したりっていうのは難しいです。
ガッツリSEO対策したいブログやメディア系のサイトだと、ちょっと物足りないかもしれません。
3. チーム開発や履歴管理には不向き
Gitみたいなバージョン管理機能がないので、複数人で編集したり、過去の状態に戻したりっていうのが難しいです。
ある程度規模のある開発や、ちゃんと履歴を管理したい案件では、やっぱりコードベースの環境の方が安心。
STUDIOが向いている案件って?
個人的に「これはSTUDIO向きだな〜」と思ったのはこんな案件です:
- LPやキャンペーンサイトなど、短納期&シンプル構成のもの
- 小規模なコーポレートサイト
- 動きや機能より、デザインや見た目が重視されるページ
- 「更新はほぼしない」「たまにテキスト直す程度」な運用スタイルのサイト
結論:STUDIOは“選択肢の一つ”としてアリ!
STUDIOは何でもできるわけじゃないけど、使いどころを見極めればめちゃくちゃ頼れるツールです。
「わざわざコーディングしなくても、STUDIOで十分じゃん」って思える案件は確実にあるし、クライアント側からしても扱いやすいケースが多いです。
大事なのは、「どんな案件に向いてるか/向いてないか」を把握しておくこと。
私も今では、STUDIOとWordPressを案件ごとに使い分けることで、提案の幅が広がったな〜と実感しています。